第1回教職大学院FD報告書を掲載しました。
教職大学院FDが開催されましたので報告します。
- 題 目 : 第1回教職大学院FD
- 開催日時 : 2017年7月12日(水)17:00~18:30
- 開催場所 : 教育未来館 多目的指導室
- 参加者数 : 授業担当者1名 ,教員12名
【成果の概要】
6月30日に実施した学校づくりモデル履修開設科目「協働する学校づくり」の授業参観と参加教員による授業アンケートを基に、授業改善に関する協議を行った。
はじめに、授業者から授業の意図の説明と授業の振り返り、及びアンケートの記述内容へのコメントが述べられた。次に、参加者から、授業者に対して、質問や感想等を述べた。観点としては「授業目的の達成状況」「教材・教具の使用の適切さ」「学生の授業参加」「理論と実践の融合を目指した学習スタイル」の4点を設定した。総括をすると、それぞれの観点について以下のようにまとめることができる。
○ 授業の目的については、概ね達成されている。今回の授業が全15回の中でどのように位置付けられているかが明確になるとなおよい。
○ ブレストをまとめるための教具や手法(フィッシュ・ボーン法)について適切であったと思われる。フィッシュ・ボーン法でのまとめをホワイトボードに書かせて全外発表に使用していたが、タブレットを数台教室に設置しておくことで、タブレットにて撮影した写真をプロジェクタで拡大するといった方法もあるため、ICT機器を整備することも必要かもしれない。
○ 学生は積極的に参加していた。基礎領域学生(ストレートマスター)と応用領域学生(現職教員)とのグルーピングは毎回議論になるが、今回は、意見をまとめる際のグループを基礎と応用とで分け、全体で意見を交流する場で基礎と応用のそれぞれの視点をシェアするようにしていた。この方法は、基礎領域の学生も自分たちの意見を積極的に述べることができ、応用領域の学生も基礎の指導的立場としてではなく学ぶ立場として学習に取り組むことができるというよさがあるように思われる。
○ 1時間の授業の中だけで毎回理論と実践の融合を図る必要はなく、理論中心の回や実践中心の回等も設定しながら、それぞれの往還を行いつつ融合を図るという姿勢でもよいのではないか。ただ、理論を実践面から見る姿勢や、実践を理論化する姿勢は大切であろう。今回は学校現場にて直面することがテーマとして扱われており、実践中心の回であったが、現場における危機管理という視点から非常に価値の高い学びの場であったと思われる。
様々な視点から議論されたことを、先生方が担当される授業の中で活用していくことを願うことばを述べ、会を閉じた。
報告者: 松井 孝彦