FD活動(授業公開)の報告書を掲載しました。

授業公開が開催されました。

題 目4年授業「化学教材実験」(c1)の一環としての出前化学実験の実践内容の公開化学マジックショー「化学は地味だが役に立つ ~化学マジックショーで世界を変えてゆけ~」ドクター・マジックと そのなかまたち(Dr. Magic & His Guys)
開催日時2017年11月12日(日)14:40-15:40
開催場所自然科学棟2階化学系理科実験実習室(201)
参加者数授業担当者3名(報告者+研究室学生2名),教員3名,他研学生2名,その他(愛教大ホームカミングデー「学びの交流会」理科化学研究会参加者)9名(名誉教授1名,一般3名,高校生2名,卒業生3名)


【成果の概要】

前日の科学・ものづくりフェスタ@愛教大で実践した化学マジック9種類のうち,理科化学関係者に向けて演示するのに適した5種類を,1時間用に厳選した.化学は地味だが役に立つことを観客に理解してもらうための化学マジック実験を演示することを歌詞にした「ケムダンス」(「恋」の替え歌)の歌と踊り(学生)を,クラリネット(報告者)の演奏付で披露してオープニングとした.今年もショーのお手伝いとして学生が手作りしたマスコット「ケムタヌキ」も,パペットやPowerPointの中に登場した.出前化学実験は大学の授業として行っていることを紹介し,以下の実験を演示した.学生2名が主演示者,副演示者を交代,報告者が観客対応&司会の役割を担当し,以下の実験を,アニメーションを駆使したPowerPoint(小学校3年生対象版)を併用して演示した.

1.密閉爆発--ロケット&爆発する炎&アルコール鉄砲(可燃性ガスの爆発濃度範囲) 

2.熱いところから出る光--花火の色の秘密(炎色反応)

3.冷たいところから出る光--ケミカルライトの秘密(過シュウ酸エステルの化学発光)

4.ニッケル忍者の木の葉隠れの術(ニッケル錯体の逐次生成・解離に伴う変色)

5.瞬間消滅--魔法の綿(硝酸セルロースの燃焼)--硝化綿鉄砲(硝酸セルロースの燃焼)

終了後,参加者には東京エレクトロン(株)製AR元素周期表と日本化学会の元素周期表クリアホルダー各1枚を配布した.最新版でニホニウムも載っているものである.

独自アンケート(回収12枚)からは,2.熱いところから出る光(4/12),及び演示法を改良した3.冷たいところから出る光(5/12)が一番面白かったとの回答が得られ,光り物に人気があった.説明の内容については易しかった以上の回答が,ほとんど(11/12)であった.今後,参加者の元教職員,及び現教職員に個別に御意見をお伺いする予定である.

ホームカミングデーの「学びの交流会」理科化学研究会事前登録者9名(1名は事前に欠席連絡あり)のうち,1名しか出席せず,申請者が,声を掛けておき,御来場いただいた6名の方には感謝したい. 

報告者 理科教育講座 戸谷 義明